裏磐梯エコツーリズム
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●学ぼう・伝えよう・守ろう

第2回保全学「モニタリング手法実践―雄国沼」に参加して

自然を守るために実践で活かしたい

江花 俊和

今回の集合場所は北山の北塩原村役場(コミュニティホール)なので、紅葉を見ながら桧原湖経由でゆっくり行く。

 私はモニタリングの意味と方法がよくわかっていなかったので今回の講座は非常に楽しみだった。裏磐梯自然保護事務所自然保護官の斎藤佑介さんの講義は簡潔で非常にわかりやすく、モニタリングの手法と今回の調査内容がよく理解できてとても良かった。

 講義の後は実践すべく車に乗り合わせて金沢峠へ。くもり空ながら磐梯山よりも古い火山活動によってできたカルデラの雄国沼と湿原、外輪山の厩岳山や猫魔ヶ岳、猫石、古城ヶ峰、雄国山の広々とした景観が素晴らしく、沼の周囲の紅葉も真っ盛りで美しい。

雄国沼湿原巡視員の金子英生さんからのレクチャーで、実際にあった湿原へ踏み込んでの盗掘の例を伺う。憤りを感じると共に巡視のご苦労に頭が下る。

 いよいよ実践、参加者3 6 名が3班に分かれ、1班が調査開始、2,3班は昼食をとってから出発。調査表を手に雄国沼せせらぎ探勝路に入る。ウッドチップが敷かれ、両側の刈り払われて歩きやすい階段を降りると色ついたヤマモミジのトンネルやクロモジ、ナナカマドやコマユミの赤い実などが目を楽しませてくれる。一方、刈られた木や草の放置が目に付いてその是非が話題になった。

教わったとおりプラスの点(活用資源)やマイナスの点(負荷影響)の意見を出しあって写真を撮り、自分で感じた点を調査表に記入していく。モニタリングという今までとは違った視点からから観察するとあらためて植物の一つひとつ、美しい景観等の自然の素晴らしさといった活用資源や、これで良いのだろうか、何か良い方法はないものだろうかといった負荷影響面も次々に目に付いて驚かされる。

 湿原の途中でアドバイザーの樋口先生から湿原の種類や植物についての講義があり、尾瀬や赤井谷地を引き合いに高層湿原か低層湿原かは植物と水で決まるとの意表を突き且つわかりやすい説明に感動した。

 コミュニティホールに戻って班毎に調査結果のまとめを行い、1班から順にリーダーが発表。各班共にほぼ同じ内容だったが、プラスの点がマイナスの点よりも圧倒的に多かったのでひとまずほっとした。

最後に樋口先生からの「数多く出たのは知識の豊富な目で見た結果である。帰化植物であるハルジオンやヒメジオンが生息しているが、尾瀬では除去しているので雄国でも除去できるようになるだろう。いかにして保全するかみんなで努力したい(要約)」との講評が印象深かった。

 帰り際に個人的に樋口先生にお尋ねしたところ、帰化植物を除去するには許可が必要で、その手続きが大変なこと。また今回マイナスの点であがったヨシの繁茂は五色沼の瑠璃沼でも顕著に見られるが、この除去の許可は現在のところ不可能で、これからも難しいであろうとのことだった。たしかに許可した後の歯止めが難しいことはわかるが、その策を含めて急ぎ検討の必要があるのではないだろうかと痛切に思った。

 地球の温暖化や気候の不安定、自然災害等々は開発による影響が大きいのではないか、これ以上自然を壊してはならない、人間は自然の一部であり共存していかなければならないと思う。

今回の講座で学んだモニタリング手法をすぐにでも実践して自然の保護・保全に活かしたいと思っています。

   

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